「お客様は神様です」は時代遅れ。

Aグループ(AG)は1988年7月1日、旅行業のAVAをニューヨークで起業して35年目に突入しています。

コロナ禍で海外出張が減っていますが、私はコロナ前には毎年4回以上ニューヨーク・日本を往復していました。 33年間で約133回ほど日米間を往復すると機内でいろんな場面に遭遇します。 特に人間観察はかなり面白く、学ぶことも沢山あります。

特に日本人はお客様側になった時に本性がでるように感じます。機内で食べたいものが品切れで怒る人、注文したものと違う食事が出て来て怒る人、サービスが遅いと怒る人、、、。

「お客様は神様です」と言う神話が日本にはまだ生きていて、とにかく機内で怒る人には日本人が多いように思えます。 私も「えっ!」と思う時もありますが、怒っても始まらないのでプラス思考&笑顔で対応しています。 例えば注文したものとは別のものが出ても怒らずに「他の方のお食事ではありませんか?」と笑顔で丁寧に言えば済むことです。また自分の注文したものがなければたまには違ったものを食べてみればいいのです。 今まで食べたことない発見や美味しさでそのファンになることもあります。CA、さんが忙しくてサービスが遅いとしても怒らずに「時間があるときにお願いしますね~。笑」と笑顔で言うと、結構これが早く出てくるものなのです。笑

トイレで品格が分かる!?

機内のトイレではその人の品格がでます。 あなたの品格もでますので注意しましょう。 使用した洗面所を出る前にきれいにするのは当たり前です。では入った時に既に汚かった場合どうしますか?

掃除はCAさんの仕事だからと汚いままにしておきますか? 綺麗にしなかった前の方が悪のだ、私の責任ではないと理由をつけてそのままにして出ることは簡単です。 しかし、自分の責任じゃなくても次の方のためにきれいにするかどうかが品格の差なのです。 そしてそのまま出ると必ずドアの外でトイレを待ったいる人がいるものなのです。笑

また、機内で子供が泣いてもどうか心を広く持ってください。子供は泣くのが仕事ですし、あなたも小さい頃は泣いていたわけですから。 

ファーストクラス如きで偉ぶるな!

これが最低なのですが、ファーストクラスやビジネスクラスに乗って「おれは凄いだろう!」と偉そうに傲慢に振る舞う人です。 搭乗したら先ず手荷物をCAさんに手渡しCAさんに頭上に上げてもらう人。 おいおい、自分でできる事は自分でやろうよ~。 ファーストクラスでも飛行機はバス同様に乗り合いなのです。 食事もなくなるし、赤ちゃんもいるし、トイレも共用なのです。 

これが嫌なら、、、、アメリカではもの凄い方や著名人は、ファーストクラスに乗らないの知ってますか?  彼らはプライベートジェットで移動するのです! ファーストクラスに乗って偉ぶるのはまだまだひよっこなのです。笑 アメリカでは機内で著名人に会うことがほとんどない理由のひとつはこのプライベートジェット市場が大きいからです。

僅か13時間の狭い機内ですが、ここにあなたの品格が現れるのです。

「たかが機内、されど機内」

さあ、これから海外出張も増えてきます。仕事中には謙虚&感謝のあなた、お客様になってもこれの気持ちを忘れないでくださいね。

Fujio Nakagawa
Fujio Nakagawa A Group Holdings 代表